グローバル都市へ!滋賀県の国際化についてみてみよう


近畿の各府県と比べてみても、国際化が進み外国人が多いのが滋賀県です。ブラジル人が最も多く、韓国や中国、ペルーなど、様々な国籍の人々が、この滋賀県で暮らしています。実際に街を歩いていてもこの10年、20年でかなり外国人の方を見かけることが増えてきたのではないでしょうか?今回は、滋賀県の国際化についてご紹介します。

滋賀県の外国人の推移と歴史

滋賀県では、特に1990年代からブラジルの方が多くなっており、実に外国人登録者全体の半分弱を占めています。多くの外国人が滋賀県を選んでくれているのは、大阪や京都などの都市圏のベッドタウンとしての住みやすさ、交通の利便性から多くの工業団地があることで、仕事が豊富であることではないでしょうか。

1980年代後半まで、日本の他の都道府県と同様に、戦後、歴史的背景をうけて日本国籍を失った旧植民地出身者たちやその子孫が多く、国籍も韓国・朝鮮の人たちが主流でした。その後、1980年代以降の経済活動のグローバル化によって、ヒト・モノ・情報の交流が活発になり、さらに1990年には入国管理法が改正され、日本で働きながら生活する外国人が多くなってきました。この2つの時期が日本と在日外国人の推移を物語る大きな節目とも言えそうです。

滋賀県の「外国人とともに暮らす地域づくり」

滋賀県では、“外国人とともに暮らす地域づくり”を施策の柱とした「滋賀県国際施策推進大綱」(1997年に策定、2003年に改定)で、国際活動の基本指針を示しています。積極的に外国人と日本人の共生を進めているグローバル先進都市を目指し、様々な支援を行っています。

●国際交流員の派遣

滋賀県ではカナダ1名、ブラジル1名の国際交流員が、各市町および国際交流団体等が行う国際交流推進事業等に協力してくれています。

●JETプログラムによる語学指導

外国語教育の充実と地域レベルの国際交流の進展を図るため、プログラム参加者が各自治体の国際交流活動に携わり、国際交流員、スポーツ国際交流員、外国語指導助手の3つの分野で、地域の住民との交流活動を行ってくれています。小学校、中学校、高校などの外国語指導助手ALTとしても活躍している身近な存在です。

●相談窓口の開設

滋賀県に住む外国人対象に生活相談窓口があります。労働・医療・教育など、生活をしていく上での情報提供や問題解決のサポートを行っています。外国語のできる相談員が対応してくれるので、日本語がまだ苦手な外国人の方も安心して相談できます。

●日本語教材・外国語教材などの図書貸し出し

国際化に必要なのは、外国人の方が日本の生活や文化を理解し適応していくことだけではなく、日本人も様々な国の文化や習慣、生活について理解することが大切ですね。そこで、滋賀県では日本語の教材だけではなく、ブラジルの教科書や国際教育関連の資料や図書などを自由に閲覧・視聴できるようにしています。貸出もしているので、ご家庭でお子様と一緒にそれぞれの文化について学ぶきっかけづくりもできます。

<まとめ>

いかがでしたか?滋賀県は日本人も多く集まり、今や人口増加率は近畿でもトップクラス。子育て、仕事、生活ともにグローバルな環境なのも選ばれる理由かもしれません。エースコーポレーションでは工業団地が多い滋賀県だからこその大手メーカーや優良企業でのお仕事を多数紹介しています。暮らしやすい滋賀県でのお仕事探しをサポートさせていただきます。

参考文献:
聖泉論叢16巻
The Regional Actions to Progress of Multicultural ― By the International Policy and Multicultural Activities in Shiga Prefecture ― 森雄二郎

滋賀県<国際課>
https://www.pref.shiga.lg.jp/kensei/gaiyou/soshiki/sougoukikakubu/kokusaika/