いよいよ芽吹きの季節。美しい春と出会える、滋賀県の山登り4コース


野も山も雪解けを迎え、滋賀県にも花々が咲き誇る美しい春がやってきました。この季節、ぜひおすすめしたいのが、芽吹きの春を楽しむ山登り。時には、人生を変えてしまうほど人を虜にするという山登りですが、滋賀県には初心者でも手軽に始められる登山道がたくさんあるのです。今回は、その中でもおすすめのルートをご紹介。山頂に立つ頃には、日ごろのもやもやも晴れ、明日への活力が湧いているかも!

 

■伊吹山(米原市)

高山植物のメッカとしても知られる滋賀県の最高峰。春から夏にかけての登山シーズンには、珍しい高山植物が咲き誇り、たくさんの登山客が訪れます。本格的なハイカーは、米原市上野にある登山口から片道3時間ほどかけて登頂しますが、伊吹山ドライブウェイを使い9合目まで車でスキップすれば、20分ほどで山頂へ。琵琶湖を見下ろす雄大な景色は、一見の価値ありです。

 

■賤ケ岳(長浜市)

賤ケ岳の戦いの古戦場として、歴史遺産もたどることのできるハイキングコース。足場がしっかり整備されているため、小さな子どもでも安心して楽しむことができます。頂上からは琵琶湖と余呉湖の両方を眺めることができ、四季折々の自然とともに雄大な滋賀の美しい風景が広がります。往復1時間半ほどの道のりですが、リフトで空中散歩をしながらのぼり降りすることもできます。

 

■蓬莱山(大津市)

「日本の三百名山」に数えられる、比良山系の山。その雄大な姿に魅了され訪れる登山家も多く、山頂からの琵琶湖の眺めは滋賀県でも随一を誇ります。山頂一帯にあるリゾート施設「びわ湖バレイ」では、さまざまなアクティビティやグルメを楽しむことができ、登山がてら1日たっぷり過ごすことができます。複数のルートがありますが、初心者には、下りはロープウェイを使う3時間半ほどの「キタダカコース」がおすすめ。途中には、ロッククライミング気分を味わえる「クロトノハゲ」もあり、登山の醍醐味をしっかり感じることができます。

 

■三上山(野洲市)

紫式部や松尾芭蕉など多くの歌人にたびたび詠まれたその美しい山容から、「近江富士」とも呼ばれる三上山。標高は432mながら、初心者から中級者まで楽しめる2つのルートがあり、初心者は近江富士花緑公園側から始まる、やや緩やかな「裏登山道」がおすすめです。山頂からは、琵琶湖や比良山系、遠くは奈良県の生駒山まで望むことができます。歩行時間は、往復で約4時間。松茸山としても有名で、秋には松茸狩りがてら登山を楽しむ人の姿も。

 

<まとめ>

いかがでしたか?少人数で行動することの多い登山は、人との距離をとって楽しめるアクティビティの一つ。つらい上り坂の疲れも、山頂からの眺めと達成感が吹き飛ばしてくれますよ。登山道によっては、登山靴が必要な場所もあるため、事前の情報収集はしっかりと、急な雨や寒さに備えた雨具や防寒着も忘れずに。いよいよ芽吹きの季節。今年は美しい春を探しに、滋賀の山を訪れてみませんか?