優良メーカー元管理部長に聞く!(その1)工場派遣スタッフについて


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縁あって知り合った、知る人ぞ知る優良メーカーで人材管理などの責任者をしていた方。すでに引退し、現在は中小企業の経営支援に力を注いでいらっしゃる中、工場で働く人材についての実態について率直なお話しを聞くことができました。今回は、派遣会社や派遣スタッフが知っておきたいメーカーの方の本音に迫ります。

インタビュア:
今回は貴重なお時間ありがとうございます。ぜひ率直なお話しをお聞かせください。早速ですが、メーカーさんにとっての派遣会社、派遣スタッフはどのような存在なのでしょうか?

メーカーは3つの方法で生産工場の生産力を支える人材を求めていきます。 1つは、期間契約社員、そしてもう一つは派遣会社の派遣スタッフ、さらに外国人実習生です。自社での募集では限界がありますので、派遣会社のスタッフの方々や海外から実習生としてきている外国人のみなさんの力を借りて、生産活動を行っています。

つまり、派遣会社や派遣スタッフの皆さんはメーカーにとっては重要な戦力でありパートナーです。仲間としての認識が強いと思います。

インタビュア:
派遣スタッフも派遣会社も仲間という認識なのですね。

会社によって違うかもしれませんが、私のいた会社はそうでした。また、そのように考えていかなければいけないと思いますよ。実際、多くのメーカーは派遣会社や派遣スタッフを大切に考えていると思います。

実際に、職場では、直接雇用の契約社員も派遣スタッフのみなさんも一緒に仕事をするわけですから、この子は派遣会社の人、この子はうちの社員、なんている雇用について、いちいち考えたりしないでしょ。派遣スタッフのみなさんも、慣れてきて仕事をしっかりできるようになった頃にはあまり意識しないと思いますよ。

インタビュア:
派遣スタッフも大切な仲間というのが分かります。ちなみに、派遣会社によって違いはありますか?

もちろんです。派遣会社によってというより、担当の方によって、という方が正しいかもしれません。ただ、社風がありますので、よい担当の方が来てくれている派遣会社は、他の担当者に代わっても一生懸命な方が多かったりします。

インタビュア:
派遣会社の担当の方によって、派遣スタッフが違うということはありますか?

面白いことに、派遣会社の担当の方が良い方だと、たいてい派遣スタッフの方も優秀です。 はじめは、頑張れるかな?と思うような方も、信頼している派遣会社からの紹介の場合、よい意味で予想を裏切られることが何度もありました。正直、長く続かないと思っていた派遣スタッフの子が1~2年で、みんなをまとめていたり頼られるような人材に育っていた、なんていうこともありますので。そうとうその派遣会社の方は、話を聞いてあげたり、時には厳しいことを言ったり、その子のためずっと関わっていたんだろうと思いますよ。

インタビュア:
派遣会社のスタッフフォローは重要なのは当たり前に言われていることですが、実際に職場でスタッフが気持ちよく頑張れるのが何よりですね。

毎日毎日会社に顔を出してくるような派遣会社の方もいれば、紹介したきり一切顔を出してこないという派遣会社の方もいます。当然、毎日担当の方が来て声をかけてくれていると頑張れると思いますよ。誰かが見ていてくれる、頑張っていることを分かってくれるという安心感はやる気につながるはずですから。慣れない初めの頃は特にそうですよね。なかなかできることではないとは思いますが。

インタビュア:
派遣スタッフから正社員として雇用されたケースについてお伺いしたいです。 また、メーカーから評価されるのはどんな派遣社員かも気になります。

派遣スタッフの方を社員化するという制度を持っているメーカーもあります。メーカー側でも、とても優秀な派遣社員の方もいらっしゃるので、希望があれば正社員としての雇用も期待します。どのような点を評価するか、というところも実は派遣スタッフの皆さんに知っておいてもらうといいかもしれませんね。何を期待されているか分かりますよね。

次回は、メーカーは派遣スタッフに何を期待しているのか? その点についてお聞きしたこのインタビューの続きをお届けします!お楽しみに。