参院本会議で審議!~派遣法改正の最新状況について~


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なかなか法案が通らない改正派遣法ですが、結局どうなっているのかわからないという方が多いのではないでしょうか。派遣法の改正について、今回はご報告します。

特に、分かりやすさを重視するため、誤解を生む表現や簡潔にしすぎて説明が足りない部分もあるかもしれませんが、ざっくりと、派遣法改正が今どんな状況で、今後どうなるのかをイメージしていただければという意図ですので、何卒ご容赦くださいね。

なぜ派遣法が変わる変わると言われて長いけど、どうなってるの?

実はこの派遣法改正法案は、「2015年春から実施される見込み」とされていました。ところが、2014年の国会では法案に異例の「条文ミス」があったために廃案となりました。そして、その次の臨時国会では、解散総選挙のため、再び廃案になったという経緯があります。

昨年時点では、すでに改正派遣法が進んでいるはずと多くの人が思っていたのですが、少しその動きが遅れているという状態です。

派遣法改正はこれからどう進む?

労働者派遣法改正案の審議は、本日2015年7月8日午前、参院本会議で始まっています。これまで2度廃案となっている、この派遣法改正案ですが、3度目の今回は、初めて衆議院を通過しています。今国会が9月27日までに延長されており、今回の国会では成立する見通しと言われています。

なぜ、世間では「悪法」などという評判になっているの?

「派遣労働はいろいろな雇用形態の中で最も不安定であり、労働者の多くにとってあまりメリットがある働き方ではない」というのが一般的な反対者の見解のようです。

一方、派遣として一生懸命活躍している優秀な人材は、現場の方が見ているのでやはり「自社の社員になってほしい」というリクエストが出てくることも多いです。そう考えると、一概に「悪法」と言えるのかどうか、難しいように思えます。

また、派遣スタッフとしての働き方を望んでいる方は、企業側の希望と双方合致するので、むしろ両者ともに満足のいく仕事の形になりますので喜んでいる方もかなりいます。

これまで継続して3年以上仕事をつづけたくても法律に反する為、誰も望んでいる結果ではないのに、派遣契約を終了せざるを得なくなるケースもあります。

もちろん、エースコーポレーションでは、本人の希望に合う別の仕事を紹介できるように動きますし、その体制もできていますので、派遣法改正後も派遣法改正前の現在も派遣スタッフとして安心して過ごして頂きたいと思っています。

派遣法が改正されたら、職種によらず同じ会社で3年以上勤務可能

派遣先企業が望む場合は、3年間で制約をうけていた派遣スタッフも年数に関わらずずっと慣れ親しんだ職場で仕事を続けることができます。就業先企業のためになる仕事ができるように、経験を積み、勉強を重ねたことをずっと活かしていくことができます。

派遣スタッフにとってのメリット

法律による制約をうけず、就業先企業が要望してくれれば、ずっと同じ職場で活躍することができます。慣れた仕事なので、効率よく精度の高い仕事で経験・スキルを向上させていくことができます。

派遣スタッフを利用している企業のメリット

会社の事、業務の事を知り尽くした派遣スタッフに、法律による3年縛りを気にすることなく、長期にわたって活躍してもらうことができます。生産性を高め、より費用対効果の高い活躍を期待できます。

法案提出され、審議が進んでいるということは、やはり派遣法改正によるメリットは多いと認められている、と考えることができるのかな、と思います。どうなるのかな?自分に不利益はないかな?と心配になっているスタッフの皆さんに、少しでも安心いただける情報になっていればいいな、と思います。

まとめ

なぜ、なかなか派遣法が決まらなかったのか?
 →異例ともいえる3回目の再挑戦で決定の見込み。

本当は派遣法が改正されるといいことも沢山あります。
 →「悪法」と呼ぶ方の考えを理解し、良い点も考えた結果。

3年間の派遣利用の制約がなくなる。
 →企業も派遣スタッフも継続を希望していれば、年月の制約を受けず継続的に契約更新可能。

本日の審議も要チェックですね。
また、派遣スタッフとして活躍されているスタッフの皆さんや、派遣スタッフをご活用されている企業様のお役にたてる情報があれば、ご紹介致します。