心とカラダを癒してくれる、「滝ヒーリング」のすすめ


まだまだ残暑厳しく、買い物さえ億劫に感じるこの時期におすすめなのが、「滝ヒーリング」。滝はパワースポットとして人気ですが、実際に、心やカラダを癒してくれる「マイナスイオン」や「1/fゆらぎ」といった作用があるのだそうです。枝葉が風にそよぐ音や小川のせせらぎ、小鳥のさえずりなどからも、「1/fゆらぎ」を感じることができるので、滝へ向かうハイキングそのものがヒーリングに。そこで今回は、街中の喧騒から離れてひとときの安らぎを体感できる、滋賀県の「滝ヒーリング」スポットをご紹介します。


楊梅の滝(ようばいのたき・大津市)

「雄滝」「薬研の滝」「雌滝」の3段に分かれた「楊梅の滝」は、滋賀県下でも一番の落差(76m)を誇る名瀑です。「布引の滝」という別名通り、白布を垂れ掛けたように見える美しい水の流れを楽しむことができます。雌滝まではゆったりとした道のりですが、その先雄滝までは本格的な登山道が続くため、日時や服装を選んで出かけましょう。湖西線の車窓からも見ることができます。

鶏鳴の滝(けいめいのたき・甲賀市)

最大落差13m、横幅11mにもなる、迫力満点な野趣溢れる滝。水量も豊富で、心地よい水しぶきが夏の暑さを忘れさせてくれます。近くには、「鶏鳴の滝」を合わせ大小さまざま八つの滝があり、総称して「鶏鳴八滝」と呼ばれています。滝のそばまで車で行くことができるので、ドライブがてら気軽に立ち寄ることができます。

八ツ淵の滝(やつぶちのたき・高島市)

船の形をした「大滝貴船ヶ淵」をはじめ、その名前の通り八つの淵が連なる、滝ヒーリングにぴったりなスポット。滋賀県で唯一「日本の滝百選」にも選ばれています。生い茂るように滝を囲むヤマツツジやシャクナゲ、イワカガミなどの花木が、八つの淵それぞれの個性と相まって、ここでしか見ることのできない素晴らしい景観に出会うことができます。

 識蘆の滝(しきろのたき・東近江市)

紅葉の名所として名高い永源寺の上流に位置し、滝マニアの間でも人気の滝です。落差こそ高くはないものの、途中でくの字に曲がる美しい流線やエメラルドグリーンの滝つぼなど、日本のわび・さびを感じる佇まいは、見惚れてしまうほどの美しさです。秋には、山々の紅葉を額縁に、より荘厳な姿を見ることができます。少し先には、「永禅の滝」もあり、ハイキングにもぴったりです。

<まとめ>

いかがでしたか?夏の疲れも出てきて、ますます動きたくなくなるこの時期にぴったりな「滝ヒーリング」。駅からがっつり歩くもよし、駐車場から近い滝を選ぶもよし、気持ちのままに、無理せずに出かけてみましょう。人工的な光や音から離れた滝へと続く山道には、いつかの日に慣れ親しんだ、ヒグラシの声や木の葉の音、川のせせらぎや草の香りなど、懐かしいものがたくさん。子どもの頃のように心を開放して、いつも頑張っている自分に心休まる時間をぜひプレゼントしてあげてくださいね。