【商売の原点!?】近江商人について学べる滋賀県の博物館・資料館



琵琶湖の水運と東山道・東海道などの主要街道のおかげで、昔から商業活動が盛んだった滋賀県。近江商人発祥の地としても有名です。近江商人の心得や商法などはメディアで取り上げられることも多く、何となく知っているという方も多いことでしょう。近年、その哲学や思想が改めて注目されていますが、近江商人についてより詳しく知るには現地に行くのが一番!滋賀県には近江商人についてもっともっと詳しく知ることができる施設があります。今回はそんな博物館や資料館をご紹介します。

近江商人とは?

まずは近江商人についてざっとご紹介しましょう。近江商人とは、中世から近代にかけて滋賀県を拠点として活動した商人のこと。天秤棒を担いだ一介の行商人だったところから豪商へと発展していきました。ひとくくりに近江商人といっても地域別に湖東商人、八幡商人、日野商人などと呼ばれ、活躍の場所や扱う商品にもさまざまだったようですが、その基本精神として有名なのが「三方よし」(「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」)です。商売は売り手と買い手、そして社会全体の幸せにつながるものでなければならないという理念を持っていた近江商人。その理念は現在も多くの企業の経営理念の根幹となっています。現在存在している有名企業や百貨店も実はルーツは近江商人、ということが少なくありません。

ここからは近江商人についてもっと詳しく知ることができる滋賀県内の施設をご紹介します。

近江商人博物館(東近江市)

近江商人博物館がある東近江市の五個荘エリアは湖東の近江商人を生んだ地域。近江商人博物館では、そんな湖東商人を育んだ土壌や商法、文化、歴史などさまざまな角度から近江商人を紹介しています。映像や模型、レプリカもあり、見どころいっぱいです。
近隣の金堂の街並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。近江商人の屋敷跡や映画に出てきそうな古い街並みも楽しめそうです。博物館を見学してから街や屋敷を見学すれば理解がより深まること間違いなしです。

住所:滋賀県東近江市五個荘竜田町583
東近江市ホームページ「東近江市近江商人博物館・中路融人記念館」

近江八幡市立資料館(近江八幡市)

八幡商人は近江八幡の町から天秤棒を肩に担ぎ、全国そして海外にまで商い活動を広げたといわれる商人たちです。近江八幡市立資料館は「郷土資料館」・「歴史民俗資料館」・「旧西川家住宅」の3施設を管理・公開している施設。その中の郷土資料館は近江商人の代表的な人物である西村太郎右衛門の邸宅跡に建てられました。旧八幡警察署を利用した資料館で、隣接する歴史民俗資料館とともに近江八幡商人の暮らしや歴史を知ることができる展示があります。

住所:滋賀県近江八幡市新町2丁目22

近江八幡市 近江八幡市立資料館施設のご案内

近江日野商人館(蒲生郡日野町)

地場産業の日野椀や薬が栄え、商品を売るために天秤を担いで全国に行商に出た日野商人。他の近江商人とは異なり、小型店経営に力を入れていたといわれており、非常に多くの店を出店したのが特徴です。
近江日野商人館は典型的な日野商人の邸宅を資料館として活用したもので、日野商人の一人である山中兵右衛門が自宅の豪邸を町へ寄贈したという由緒ある建物なのだそうです。日野商人の行商品や家訓などが展示されており、歴史と商い活動の様子がよくわかります。

住所:滋賀県蒲生郡日野町大窪1011

日野観光協会 歴史民俗資料館「近江日野商人館」

まとめ

いかがでしたか?自分の利益を最優先にする以前に社会貢献にも重きを置いた近江商人は、今の時代にも大きな教訓を与えてくれます。会社などの組織だけでなく個人にとっても、近江商人の精神は仕事の原点に立ち返らせるものなのではないでしょうか?近江商人について何となく知っていることは多いですが、もっと詳しく知りたいという方は博物館や資料館を訪れてみるとまた新たな発見があることと思います。観光がてらレトロな町並みを歩いてみるのもいいですね。滋賀県を訪れた際にはぜひ近江商人ゆかりの地に足を延ばしてみてください!