【仕事に使える】やる気を出させる心理学


暑い夏が終わり、秋風が心地いい季節となりました。こんな季節は仕事のことを忘れてどこかに遊びに行きたいなあ・・という気持ちもふとわいてきてしまいますね。そんなときは「心理学」が役に立つかもしれません。心理学というと難しいイメージがありますが、身近な問題解決のヒントがたくさん隠されています。今回はやる気を出させる心理学というテーマでご紹介します。仕事のやる気が出ないとき、参考にしてみてはいかがでしょうか?

心理学を利用しよう

「どちらを選択しようか」「どのように行動しようか」など私たちは自分の考えや行動を決めるときに、無意識のうちに心理学の手法によって決定していることがあります。
心理学は広告や店頭の商品説明、教育現場などで活用されています。私たちはそれによって知らず知らずのうちに買うものを選んだり、次の行動を決めたりしている場合が多いのです。このように人の気持ちを動かすのに活用できる心理学。自分のやる気を引き出したいときにも活用してみましょう。

1、作業興奮

やりたくないと思っている仕事でも、やり始めると不思議とやる気がわいてきて作業が進んだ、という経験はありませんか?それが「作業興奮」です。
人は何もしていないとやる気が起きにくいのですが、いったん行動を始めると脳の側坐核という部分が刺激され、喜びや快楽をつかさどる神経伝達物質「ドーパミン」が分泌されて不思議なことにやる気が出てきます。
つまりやる気があるから行動できるのではなく、行動するからやる気が出てくる。だからやる気が出ないときでもとりあえず行動してみましょう!

2、ツァイガルニック効果

ツァイガルニック効果とは、「人は達成できなかったこと・停滞していることに対して、より強い記憶や印象を持つ」という現象です。

たとえば、仕事がある程度終わってから休憩に入ったとき、あまりにもすっきりと休むことができるので、次に仕事にとりかかるのに時間がかかってしまった、という経験はありませんか?
休憩を取るならツァイガルニック効果を利用して「あともうひと頑張りで終わる!」という未完成な状態のときがいいのだそうです。そうすることで仕事への関心や意欲を途切れさせることなく、効率的かつ持続的に仕事をすることができるとのこと。仕事の完成度が2/3程度のときに休憩に入るのが効果的だそうですよ。

3、大好きなものを活用する

誰でも「これさえあれば頑張れる!」というものがあるのではないでしょうか?たとえばチョコレートを食べるとハッピーな気分になれる、◯◯というマンガが大好きで、それを読むと元気が出る、などです。心理学者カミンスキーは気分が落ちたときの対応策として自分が大好きなものを用意しておくということを薦めています。
これさえあれば大丈夫、というものを身近な場所においておきましょう。自分にとって一番やる気を出させるものを普段から意識して用意しておけば、やる気が落ちたときにも気分を盛り上げることができそうですね。

4、鏡の法則

「仕事の悩みの中で一番多いのが人間関係に関すること」というのはよく聞く話です。仕事に限らず人間関係の悩みは本当に難しいですよね。こんなとき、殆どの人は相手をどうにかして変えたいと思ってしまいます。しかし、自分の周りの人たちや出来事は自分を映し出している鏡のようなもの。たとえば、自分の乱れた髪型を直せば、鏡の中の乱れた髪型も直ります。自分が笑えば鏡の中の自分も笑います。

鏡の中に見えるものを変えたければ自分を変えるように、相手を変えたかったら自分を変えることで事態を改善するというのが「鏡の法則」です。相手に対して「もっとこうしてくれたらいいのに。。。」と思うことをまずは自分がやってみる。そうすると周りにいる人が変わってくる、ということです。
何かうまくいかない、相手のせいでやる気が出ない・・・と思うときは、自分自身を見直してみるのも1つの方法です。

まとめ

いかがでしたか?心理学というと難しそうに聞こえますが、今日ご紹介したのは意識するだけで簡単に取り入れることができるものばかりです。世の中の成功者と言われている人で心理学の考え方を取り入れている人は多いのだそうです。使わない手はないですよね。毎日楽しくお仕事をするための参考にしていただければ幸いです。